ミーム・マシーンの取り扱いに注意。

昨日Twitterについてふと、Twitterのユーザーが日本でも増えたことの一番のインパクトって、ミームの拡大速度がまた一段階速くなったことじゃないかなあ、と思いました。まあ、きっかけは、スーパー「オオゼキ」のエヴァ風チラシについて、沢山の人がわいわいやっているのを数日前(昨今の情報のスピードでは、数日、ってもう激遅だと思いますが)に見たことだったわけですが。


スーパーオオゼキエヴァ風チラシ
http://twitpic.com/qhfp3


まあ、既にこんなこたあ気づいてるんだよ!!って人も多いのだとは思いますが、Blogで記事をポストして、それを人が読んで、、、というプロセスに比べて、Twitterではミームが人から人へ流れていくスピードが圧倒的に速い、っていうことを今さらながらに強く体感したわけです。


自分の中で、「高速のパス回しのように沢山のミームが飛び回っている、大きなミーム・マシーン」と捉えるかなり抽象的な視点ができたことで、Twitterの姿というものが少し体感的に分かったような気がします。もちろん、Web自体も大きなミーム・マシーンというのはそうなのですが。Twitterの場合はスピードがさらに一段上、というのを感じます。


でもその反面、ちょっとした怖さを感じるようにもなります。ミームが広まるスピードが速くなったら、それだけ良いものも沢山出回るけど、どうしようもないものも同じスピードで出回りうるわけで。個人個人が発信するミームがどのようなものなのか?というのにさらに配慮が必要なのだろうな、、、と思うのです。でも、この「良いミームを発信しましょう」ってミーム自体が、たぶん増殖力が弱いのですよね(笑)


P.S.


ミーム」というマイナー単語を使ってあえて書いてみました。「ミーム」=「人の心の中の情報の断片」。「ミーム」が遺伝子のように増殖していくふるまいを研究するのが「ミーム学」。社会学・心理学・マーケティングなど、「情報」という概念と深く関わる人たちにとっては、面白い切り口だと思っています。↓の本が分かりやすくてオススメです。