プレスリリースの効果的な配信方法?

広告にかける予算が限られている中小・ベンチャー企業にとって、プレスリリースというのは、貴重な製品PRの手段だったりします。元ライブドアの堀江氏も、そういえば、プレスリリースを活用しよう、なんていうことを本で書いていましたね。


実は、昔勤めていた会社で、新製品のプレスリリースを配信することになったことがありました。私にとってもその会社にとっても初のプレスリリース。配信して終わり、というのではあまりに芸がないと思い、頭をひねってやってみたところ、幸いにも、ちょっと手間をかけるだけで、業界誌20誌程度のうち、5誌に掲載をしてもらうことができた!ということがありました。広報関係の話題をしているときに、「プレスリリースって、掲載を狙うだけなら創意工夫でどうにかなりますよ」と言って、このエピソードを話すと、「実際どうやったの?」という質問をけっこう頂きます。


聞かれるたびに、全部を話す、というのも非効率かな、と思うので、一度エントリとしてまとめておいて、今度からは聞かれたら「これ読んで」にしようかな、と思いました。もちろん、リリースされる内容がしょーもないものだったらどうにもならないと思うのですが、そうでなければ業界誌レベルでの掲載にはそこそこ役立つものと思います。


コンセプトは、「担当者にリリースの見出しくらいは読んでもらえる努力をする」です。

手順1: まずは対象となるメディアを選定。


エクセルに、ターゲットとなるメディアをリスト化します。控えておくべき項目は、媒体名・社名・編集部電話番号(なければ代表番号)です。

手順2: 業界誌の編集部に個別に電話。担当者の名前を聞き出そう。


先のステップで調べたリストを使い、編集部に個別に電話。「○○関連のプレスリリースをお送りしたいのですが、どなた様宛てでお送りすればよろしいでしょうか」と聞きます。


メディア側も、プレスリリースを送ってくる企業が広告主になってくれる可能性があったりするわけですから、こちらが礼儀正しく尋ねれば邪険にはされません。私のケースでは、8割程度の媒体が「○○宛てでお願いします」「○○部宛てでお願いします」と、なんらかの形であて先を教えてくれました。あて先は、Faxの場合もあれば、メールの場合もあります。


このステップを通じて、担当者に直接リリースを送れるようにしておきます。

手順3: プレスリリース作成。


手順1・2と並行して行ってももちろんOKです。


プレスリリースの書き方が分からない、という人は、「プレスリリース」でググると、プレスリリース配信サービスを取り扱う企業のサイトがいろいろ出てくる(特にAdwords欄)ので、こうしたサイトを当たってみましょう。親切なページだと、件名から本文まで、細かい書き方のガイドが紹介されています。構成をパクって、内容を分かりやすく書くことに努めれば、大きな間違いは起きないでしょう。

手順4: 配信&フォロー。


リリースを配信。手順2で調査したメディアごとのあて先に、メールもしくはFaxでリリースを配信します。「○○部御中」「○○様」など、宛先名をきっちり書くこと。メールの場合は、添付資料を添付しても良いですが、サイズはほどほどに。新製品紹介の場合は、商品画像データをJPEGで添付、というのもアリかと思います。


配信が完了したら、再度媒体に電話。今度の電話連絡は担当者/部門宛。先方にリリースが届いたかどうかを確認しましょう。担当者が「届いてます〜」と言った時点で、タイトルくらいは担当者の目にちょろっと入っています(笑)。


また、マスコミの方は多忙ですし、他社から受け取るリリースの量もそこそこあるので、リリースがスルーされる可能性もあります。このリスクもつぶすことができます。電話の後読んでもらえるかどうかは担当者次第ですが、何もしないよりは読んでもらえる確率は上がるはずです。


書いてみると、まあオーソドックスなことしかやっていないわけですが、私のケースでは、この手順通りやった後、数日以内に画像データの提示依頼があり、記事として掲載へ、、、という流れになりました。後日、展示会に記者が訪問してきてくれたり、掲載してくれたメディアが見本を送ってきてくれたりしたときはなかなか嬉しいものでした(^^)

注意点


予算をかけずに、ひと手間かけることでプレスリリースがメディアに取り扱われる確率を上げるためには、この方法はそこそこ使える方法だと思っていますが、注意点もあります。


こうしたアプローチを取る先は、あくまでそのリリースにマッチした媒体に絞りましょう!


ということです。相手も多忙ですから、自分のメディアにとってあまり関係のないリリースを受け取り、さらに電話まで、というのは、決して気持ちのいいものではありません。相手メディアの概要をきっちり把握し、的外れな配信先に電凸、、、ということは避けるよう、気をつけましょう。


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