問題解決を徹底してメタレベルに上げると。


When asked what he would do if given one hour to save the world, Einstein replied that he would spend 55 minutes to understand and formulate the problem, and 5 minutes to execute the solution.


地球を救うために1時間あるとしたらどうする?と聞かれたアインシュタインは、
「55分を問題の理解と定義に費やし、5分間を解決に使う」と答えた。


さんざん引用されている有名なアインシュタインのセリフ。問題解決を語るときには必ずといっていいほど出てきますが、個人にとって一番の問題って、


これを適用する問題を探すことじゃね?


なんて思ってしまいました。一応この問いはまだラクだったりするのですが。個人が生きていく、というレベルで考えた場合、問題解決のフレームワークをどんどんメタレベルに上げていくと、結局のところ、


お前は人生で何がやりたいのさ?


っていうゴール設定の問題になるわけです。ゴール設定に55分かけて、5分で解決を探る、というイメージですね。


ここのゴール設定が冴えている人というのは、いつの時代もそうかもしれませんが意外と少ないもので。キャリアアップをして、自分で起業して、という話は聞きますが、それを超えたゴール設定をしている人、というのをあまり見たことがないのは私だけでしょうか。


現在の社会で、一番求められているものって、冴えたゴール設定を持った個人なのではないか、と思っています。20世紀では、○○に追いつけ追い越せ、頑張って出世して、競争に勝って、、、というモデルが通用したのですが、現在では既に、こうしたレベルでの目標設定というのは、経済というゼロサムゲームの中でのぶっ叩き合い・潰し合いという枠を出ていない点において、戦争と構図は変わらないわけで。こうしたレベルを一つも二つも超えて、社会性の高さを併せ持ったゴール設定、というのは、この社会に参加する人、ひとりひとりが真剣に考える必要が出てきてるんだろうな、、、と。

A computer on every desktop.
全ての机にコンピューターを。

  • Bill Gates


冴えたゴール設定って、出来てみると、「あああああこれかぁ!!」というくらいハッキリと本人にわかるものですが、そこに至るまでの道筋は決してイージーなものではありません。


でも、そこをすっ飛ばして、就職活動でいいところに行きたい、キャリアアップをして年収10倍に、勝ち組になりたい、という「市場競争で勝とうぜ」と同じレベルでゴールを設定してしまうというのは、あまりにさびしすぎやしないか、と思うのでした。