消えたカクテルパーティー。

昨日は、某所でのNLPワークショップに知人と参加。


今回のテーマは、New Code NLP。目標(アウトカム)を意識的に設定した上で行われるOld Code NLPに対し、目標を立てることなしに、ある特殊な手順で意識・無意識の垣根を取り払い「Know-Nothing State」と言われる状態を作り出し、それを活用して問題に働きかけを行う、変化を起こそう!というのがNew Code NLPNLPになじみのない人だけでなく、NLPを知っている人にとってもアヤシイこと極まりない不思議なワークです。
※ちなみに、6ステップリフレーミングは、この意味ではNew CodeとOld Codeの中間的な位置づけになります。


このNew Code NLPに対する私自身の考えの中に

New Code NLPのワークって、絶対に脳の並列処理能力を上げるよなあ。


というものがありました。というのも、New Code NLPで使用される手順というのが、かなり並列処理能力が高くないとスムーズにできないものだったりするんです(それに、無意識は並列処理が基本ですし)。とはいえ、今まではNew Codeをやっても、意識上では普通にシリアル処理しかできない私でした。


ですが、昨日の場合はちょっと違いました。


昨日も、ワークで使ったNew Code Gameは知っている人にはおなじみのアレだったのですが、妙にワークがツボにはまったらしく、かなり心身がスッキリ軽くなるようなワークができたんですね。でも、驚いたのはそこではありません。


ワークの後の解説・ディスカッションも無事終了し、懇親会に入る直前。テーブルの並び替えなどで周囲がガヤガヤしだしたときに、ある現象が起こっているのにはじめて気づきました。


「あれ、今オレ、複数の出来事、話し声を同時並行でトラッキングしてないか?」


ラッキングしている、というより、勝手に認識に入ってくる、というのが正しいかもしれないです。自分が妙に沢山の情報をVAKの各チャンネルから取り込んでいる。


その後、懇親会が始まってみてさらにびっくり。普通、会話に参加していると、「カクテルパーティー効果」ってあるじゃないですか。あの、自分に関係のない会話が遮断されるやつ。あのフィルターがどこかに消えてるんです。テーブルの右側の人たちと会話をしていても、テーブルの左側からの声が遮断されず、しかも、右側の会話を聞きながら左側の会話もなんとか同時並行でトラッキングしていける。その上で、さらに別の会話も、内容までは理解できないけど、声が流れていることだけは聞こえている。


「ああ、大きなサイズのタスクを並列処理する、というのはこういう状態なのか。」


と体感した瞬間だったわけです。


とはいえ、New Code Gameで生み出された一過性の状態だったのでしょう。その後、並列処理はだんだん難しくなり、今日は普通にシリアル処理の呪縛に縛られた自分に戻っています。


ですが、一瞬でも並列処理という状態を経験ができたのは、自分にとってかなり革命的な出来事でした。どうやったらあの状態をできるだけ長く維持できるか、というのもチャレンジしてみたいと思っています。