今も続くバブルの只中で。

絵に描いた餅の味

餅も油も、要は「使えば減る」ものが使い切れないほど入ってもなお、「経済成長」って必要なのでしょうか。

もっともな疑問。未だに「永続的な経済成長」というものを信じるのはナイーブ過ぎかな、とも思います。「お金」っていうシステムだけが無限に膨張することは、世界の人口が増え続けでもしない限りはあり得ないだろうな、と思います。

実体経済とかけ離れて、貨幣経済が異常に膨張して好況な状態。

という「バブル経済」の定義に則れば、貨幣経済っていうシステムの根幹を揺るがすレベルでもっと大きなバブルが弾ける、っていうこともありえるんじゃないかなあ、って恐れを抱いています。


今の経済の状況ってどうなんですかね。不況だ!っていわれる状況でも、実態経済に対して貨幣経済の異常な膨張はないのか?って聞かれて、大丈夫です!!って言う話はあるんだろうか。いや、まあ、経済はこれから成長するぜ!!と立場上言わなければいけない人たちもいるので、そういう方たちは止む無くそう言う発言をすることもあるとは思うのですが。


ここ10年来のITバブル、住宅不動産バブル、リーマンショックって流れを見ても、トリガーは様々なれど、バブルが起こっては弾ける間隔は短くなり、影響はどんどん大きくなるばかり。バブルが弾けるっていうこと自体、調整・ガス抜きの性質も持っているけれど、そのガス抜き自体がタンク全体を揺るがすようになってきてる、というのもちょっとコワいですね。


心配しすぎ?悲観しすぎ?かもしれないですね。


でも、長期的な流れを見ると、リーマンショックで終わり、といい切れない、ということを思いました。


Yahoo! USAのDow Jones指数のグラフで1930年からの全期間を見ることができますが、グラフの縦軸のデフォルトが対数になってて、グラフの見た目よりもずっと伸びはでかいんですよね。1980年比だとざっくり6倍くらいになってるんでしょうか。リーマン・ショックなんて、この全体を俯瞰するとまだまだ、とも言えるのかもしれません。


このでっかい波全体がバブルだなあ、、、ひょっとして、私たちはいまだにバブルに踊っている最中なのか?と思ってしまうのですが、実際のところどうなのでしょうか。