体操についてでも語ってみようか

20代のころから、ボディーワークに興味を持ち、いろんな種類のアプローチに触れてきた。とはいえ、なんだか腑に落ちず、続かないものが多かった。


でも、そんな中でも、サボリサボリながら折に触れてやっているものがある。


この映像に出てくる「ゆる体操」という体操。


ぱっと見、かなりアヤシイ体操に見えるとは思うのだけど、身体を読む眼力のある人が、考案者の高岡英夫氏に注目しながら映像を見ると、タダモノではない、、、と思うかもしれない。


まあ実際に効果あるんですわ。もともとめちゃめちゃ身体が硬いたちだったので、今でようやく人並みに追いついた感じだけど、ギターのピッキングとか、ドラムのストロークとか、確かに柔らかくなり、楽器本来の音色も引き出しやすくなるので重宝している。そう、楽器でも使える、というのが私にとってはオイシイ。


考案者の高岡英夫氏の考え方の根幹にあるのは、「ゆるむと人は優れる」という考え方。そして、その「ゆるむ」ということをハイレベルで実現できているのが、マイケル・ジョーダンイチローウサイン・ボルト浅田真央などのトップアスリートや、カラヤンパヴァロッティといった音楽家だそうだ。(ちなみに、氏の会社の社員にドラムの映像を見せて評価をしてもらった、という人がいるらしく、ジェフ・ポーカロなどもすごく身体がゆるんだ人と評価されたそう)もちろん、そのレベルまで身体をゆるめていくためには、年単位の地道なトレーニングが必要、とのことだけれど、そういう人たちの身体に近づける、と言い切っているのが面白い。


この人のアイデアで、「身体意識」っていう概念もあり、これは、その筋の人たちの間で賛否両論あるのだけれど、こちらの「ゆる体操」や、そのベースになる身体論は、かなり納得度の高いものだと個人的に思っている。


ついでだから書籍紹介。
理論面を抑えたい人はこちら。この本を読むと、スポーツ、ダンス、音楽などの映像を見る楽しみが増えたりもして、かなり面白い本。


実際に体操をやってみたい、という人は、Amazonで「高岡英夫」と検索すると、たくさん本が出てくるので、その中からピックアップすると良いだろう。