サイ・ヤング賞投手、Tim Lincecumのスローモーションに感動。
スポーツ・格闘技・舞踊・ヨガ・整体などなど、身体文化に携わる人必見。
Gizmodo Japanで紹介されていた、サンフランシスコ・ジャイアンツのTim Lincecum投手の投球を1000fpsで撮影した映像です。
あまりに素晴らしくて、何度となく映像をみてはエキサイト。惚れ惚れするとはこのことです。
ちょっと分析的に見ていくと、一番に感じるのは、重力に本当に素直に身体を動かしている!というところ。だから力感なくマウンドからホームベース側に滑り落ちていくような印象がある。脱力が効いた(ムダに筋力に頼らない)運動のお手本とも言っていいと思います。
さらに、個人的に「おお〜」と思ったポイントを列挙するだけでも、
- 右脚への乗り方がまずキレイ。
- 右脚に載った体重を前に移動させていきながら左脚を開いていくときの股関節+骨盤のコーディネイトが柔らかくなめらか。
- 身体を左右に「割る」のもキレイ。
- 左脚の通り道もここしかない!というくらい股関節がスムーズに動くポイントを通っている。
- 左半身も右半身も、張力構造をフル活用できる動きになっている。(左半身、右半身それぞれの肩〜骨盤までの動きに注目)
- 左脚が着地した後の、左骨盤+左肩と肋骨の入れ替えもスムーズ。
- 体幹部から肩まわりが浮いていく柔らかさもあり得ないレベル。
- 右肩の返しポイントも、ここしかない!ってポイントで返している。
- 右腕の脱力はもう信じられないレベル。リリース前後の腕がプルンプルン言ってるのがスゴイ。
- そしてなにより、こうしたいろいろな要素が全部キレイにまとめられている!
たぶん、探せばもっと発見があるのだと思います。本当に芸術です。
ちなみに、こちらは日ハム・ダルビッシュ投手のスーパースロー。
世界レベルで通用する一流ピッチャーであることには疑いないですし、これだけ見たら「キレイだな〜ホント。。。」となるとは思うのですが、上のリンスカムを見た後だと、やっぱり見劣りしてしまいます。。。世界は広い!です。