速読の基本を抑えたあとにやること。

速読術の基本中の基本、頭の中の「音読」を抑える方法

こんな方法があったとは知りませんでした。なるほど、追唱=頭の中の音読を抑えるにはすばらしい方法ですね。


実は、私も以前速読法を習ったことがあります。そのときも、追唱を切る、というトレーニングはやりました。そのときの手法は、「ページをパラパラとスピーディーにめくって、文字を捉える」というものでした。要は、音読していちゃ間に合わない、っていうスピードでページを見て、それに慣れさせる、という方法。確かに、読書スピードは上がりました。読みやすい本でざっくり10秒/ページ、っていうのが普段の私の読書スピードです。


ですが、この、無意味な文字列を唱えることで追唱を切る、という方法を試しにやってみると、圧倒的に速くなりますね。タダでできてこの効果はすばらしい。


でも、追唱を切ることに加えて、さらにやってみると、もっとスピードが上がる方法もあります。第二ステップですね。


チャンクサイズを上げて理解できる訓練をする!!



追唱を切ることができたとして、その後に出てくるボトルネックは、自分の言葉の処理スピード。処理できないスピードでは読めないですし、処理スピードが遅いと、どうしても読み方も雑になりがちです。そのスピードを上げる方法として、「チャンクサイズを上げる」という方法があります。たとえば、


「私はレストランに行き、昼食を取りました」


という文があったとしたら、これをできることなら丸ごと一このカタマリとして認識、理解できるようにしていく方法です。私自身、これを10分程度の間やっていたら、目に見えて読むスピードが上がった、ということもあったので、他の方でも使える方法じゃないか?と思い込み、紹介してみます。騙されてもいい、という方はお試しください(笑)


私の場合は継続しているうちに、少しずつ一度に認識できるカタマリのサイズが大きくなり、「1行を一目見て全体を理解する」というのに近い状態になってきています。このまま練習を重ねていくと、理屈上は目線を波状に動かすだけで文章が読める!というようになる、、、かもしれません(笑)


チャンクサイズを上げるための手順です。



1.文を数段階に分解する

「私はレストランに行き、昼食を取りました。」

という文を例に取ります。この文を、

[私はレストランに行き、昼食を取りました。]

[私はレストランに行き、] + [昼食を取りました。]

[{私は}{レストランに}{行き、} ] + [{昼食を}{取りました。}]

というふうに分解していきます。チョムスキー生成文法で分解するようなやり方に似ていますが、意味が通じればトレーニングとしてはOKなので、厳密に文法を意識しなくても大丈夫です。


2.一度に捉えるチャンクサイズを上げる

ひとつひとつのパーツをしっかり認識した上で、1階層上のまとまりを意識する、というのをひとつひとつについてやります。



前半に対して
・ {私は}という単語を見る
・ {レストランに}という単語を見る
・ {行き}という単語を見る
・ 最後に、[私はレストランに行き] というカタマリを見る


後半に対して
・ {昼食を}という単語を見る
・ {取りました}という単語を見る
・ 最後に、[昼食を取りました] というカタマリを見る


全体に対して
・ [私はレストランに行き] というカタマリを見る
・ [昼食を取りました] というカタマリを見る
・ 最後に、「私はレストランに行き、昼食を取りました」というカタマリを見る

という具合にまとめあげていくわけです。一度に沢山出てくる単語を、意味が通じるようにきちんとまとめ上げて全体を理解する、というプロセスです。


このプロセスをいろいろな文でやってみましょう。慣れてくると、一度に扱える情報サイズが上がり、次第に読むスピードも上がる、、、はずです(笑)もしも、「効果あったよ!!」という方がいらっしゃったら教えてください。