現実に忠実な「モノポリー」(笑)

お金と銀行、っていうテーマを非常にうまく、やさしくまとめていると思います。というか、私も知らない部分がありました。

Money As Debt


要点としては、

  1. お金の総量(マネーサプライ) = 借金の総量
  2. 出回っているお金の総量は、借金+利息の総額よりは常に少ないから、必ず借金を返せなくて破産する人が出る。
  3. お金を作っているのは国ではなく銀行。(だから、日本でも「日本銀行券」と書いてある。
  4. 準備率制度のおかげで、銀行はいくらでもお金を作り出すことができる


まあ、ひっでえシステム作ってくれたな、という感じですが。過去300年を経る間に、みんながシステムに乗っちゃって今では総じて涙目、って流れ。


で、思いつきなのですが、


マネーサプライのルール入れてモノポリーやろうぜ、モノポリー


細かい点(所得税どうすんの?とか、カードの中身どうすんの?)とかはいろいろありそうですが、メインとなるルール変更は、

  1. 最初に各プレイヤーに配布される$1,500を銀行への借金として定義。金利を一周○%って付ける。($1,500×プレイヤー数=マネーサプライ)
  2. 各プレイヤーは、持っている不動産を担保に借金ができる。もちろん金利、返済期限が付く。
  3. 銀行が貸し出しできるお金の総量に上限はない。
  4. プレイヤー全員が一人残らず破産するまで続ける!(笑)


最初でつまづいたプレイヤーはとっとと金利が払えなくなってゲームオーバー。一人がちのプレイヤーも、周りがみんな破産するもんだから家賃収入が最終的にはなくなり、金利返済のために借金を繰り返して最後は債務超過GM状態になってゲームオーバー。


最後は銀行が全部持っていって終わり、っていうBanker Takes All な世界を忠実に再現したゲームの出来上がりです。おまけに、プレイヤー全員がいつか必ず破産する仕組みがきちんと完成されているのでエンドレスゲームも避けられます!(笑)


こういうゲームを作って、世界中にバラ撒いたら楽しそうです(笑)


本当かどうか知らないけど、ステファン・ロスチャイルドって人が日本在住だそうですね。彼とこのマネーサプライ版モノポリーをやってみたら面白そうです。誰か彼と飲み友達だったら紹介してください(笑)


↓こっちは本来のモノポリー。上のような現実を知った後では Monopoly As A Myth、って感じも漂います(笑)